ユノの車に乗ったチャンミンは嬉しくて、何度もユノの顔と 左手薬指に光る指輪を見返した。 「チャンミナ… OKしてくれてありがとう… あんなに傷つけてしまったから、無理かもしれないって… すごく心配したけど…嬉しかったよ。ありがとう」 ユノがハンドルを握りながら言った。 「ユノヒョンの顔なんて二度と見たくない!って思ったんだけど… 息出来なくなって、死なれたら仕事に影響するからさ」 チャンミンは、ユノを見てニヤリと笑った。 「ハハハ…それはありがと!死ななくてすんで良かったよ」 チャンミンの頬をつねる。 ユノがつねる手に自分の手を重ね、嬉しそうにユノの顔をみつめるチャンミン 「ほら、ヒョン!ちゃんと前見て運転しなきゃ、二人とも死んじゃうよ!!」 「おー危ないとこだった…」そう言って二人で笑う。 「ヒョン、僕をすごーく傷付けた罰に、当分何でも言う事聞いてもらうからね」 「ああ、いいよ。チャンミナ…それで許してくれるなら、何でも聞くさ!」 「あ〜楽しみだなー フッフッフ」 「何だよ怖いな! チャンミナ」 「大丈夫ですよ、ヒョン。殺しはしませんから」 地下駐車場に到着し、車から降りると、チャンミンがいきなり 「ヒョーン、歩けなーい」と座り込んで、ニヤリと笑う。 「どうした?チャンミナ?足痛いのか??」チャンミンの不敵な笑みに気づかない ユノは心配して駆け寄る。 チャンミンは近付いて来たユノの後ろに回り、「おんぶ」と首にしがみつき、 首すじに顔を埋め「あーいい匂い」そうつぶやく。 「びっくりした!チャンミナ…罰ゲーム始まったんだな? 誰かに見られないかな?」 「こんな夜中にマンション内なんだから、大丈夫だよ」 「よし!じゃぁ頑張るよ」とユノはチャンミンをおんぶして歩き出す。 「う…重い」そんなつぶやきも無視して、チャンミンは嬉しそうに ユノの背中に体をピッタリとあずけ、小さいこどものように 肩の上に頬をのせる。 「ユーノヒョン」耳元で囁く。 「ん?何?チャミナ」ハーハー言いながら、答えるユノ 「逢いたかった?」 「だから、逢いたくて逢いたくて逢いたくて眠れなかったって言ってるじゃん!」 「ふ〜ん、僕は全然平気だったよ!」 そう言いながらもユノにしがみつく手をギュッと強め、嬉しそうに微笑んでいる。 「僕がいなくなって、悲しかった?」 「悲しくて、苦しくて…死ぬかと思った… あの日チャンミナが作ってくれた カルボナーラ見ては泣いてた…悲しいのに、チャンミナが作ってくれたと思ったら 捨てられなくて…だから、毎日泣いてたよ」 チャンミンはユノの肩に顔を埋め、グリグリと顔をこすった。 「チャンミナは?  … 寂しくなかった?」 肩に顔を埋めているチャンミンの方を見るが、チャンミンは顔を上げずに 「ぜーんぜん」嬉しそうな声で言った。 「なんだよ。冷たいなーチャンミナ…  ほんとは寂しかっただろ?」 「ヒョンの顔なんか、1回も思い出さなかったね!!」今度は顔をあげ、 ユノの方を見て、ニコニコ笑った。ユノはその嬉しそうな顔を見て、安心した。 「はぁ〜〜〜ついた」部屋の前に着いて、ユノは息も絶え絶えにチャンミンをゆっくりと下ろす。 下ろしてもピッタリ背中に引っ付いて離れないチャンミン。 「しょうがないなぁ〜」首に巻き着いたチャンミンの手を腰におろし、 自分の前であわせて、手を重ねる。 「ちょっと待って、鍵開けるから」 「ヒョンは誰が一番好き?」耳元で聞くチャンミンに 「チャンミナ」ユノは鍵をゴソゴソと探しながら、即答する。 「全然気持ちこもってない!!もう一度!」 「ちょっと待てよ!鍵探してるんだから…」 「あ!何だよ!その偉そうな態度は!?罰なんだから ちゃんと言う事聞いてもらわないと」 「チャンミナ鍵ないの?」肩にのせられたチャンミンの顔に向かって聞くが チャンミンは知らん顔して、「早く!!」と怒る。 ユノは腰に回されたチャンミンの手を持って、振り向き 「チャンミナが一番好きです。愛してます」周りをキョロキョロと見て、 チュッと瞼にキスをした。 ポッと顔を赤らめ、フフ…と嬉しそうに下を向いて笑い、「ここにあるよ」と鍵を渡した。 「何だよ〜あるなら、早く出してくれよ〜」ブツブツ言いながら、鍵を開けて入り チャンミンを引っ張り、キスするユノ。 チャンミンはパッと離れて 「ヒョンに主導権はないんだからね!!!」と歩き出す。 「え〜〜〜チャンミナ〜〜〜ダメなの〜〜?ねぇ〜ねぇ〜〜」 今度はユノがチャンミンの背中から抱き付きながら歩く。 「チャンミナ〜」 「どうしよっかなー。もうすぐ夜が明けちゃうしなぁ〜」 と、ソファーに座るチャンミン。 「向こうに行こうよ〜」と寝室の方を見て、引っ張るユノ。 「ヒョン、とりあえず…喉乾いた」 「はい、わかりましたよ。お姫様」 恨めしそうな顔で飲み物を取りに行くユノ。 「はい、どうぞ」うやうやしく捧げる様にユノが飲み物を渡すが チャンミンは受け取らない。 「飲ませてよ」クリクリした瞳で見つめる。 「???」蓋を開けて、チャンミンの口に当ててペットボトルを傾けるユノ。 顔をそむけて、「違うよ、ヒョン」 と口を尖らせ怒る。 ようやく意味の分かったユノは、自分の口に水を含み、 チャンミンにくちづけ、流し込んだ。 ゴクリ…と音をたて飲み込むチャンミン。 「美味しい…  ヒョン…  もっと 」 何度か流し込むとユノの唇が離れなくなった。 「チャンミナ…いいだろ?」服を脱がそうとするユノ。 しかし、チャンミンはその手を止める。 「ダメだって言っただろ!!」そう言ってチャンミンは ユノの両手を押さえ、並んで座るユノの肩に頭をのせた。 「しばらくこうして居たいんだ…」 「…  チャミナ…  わかったよ …わかったから… 手離して…」 離された片手をチャンミンの肩に回し、グッと引き寄せ自分の肩にあるチャンミンの頭に 頭をあわせた。 「チャンミナ… 逢いたかった… 練習中も全然俺の顔見てくれないし… 辛かったよ」 「… 嘘つきユノヒョンの顔なんか、二度と見たくなかったんだよ…」 肩に頭をのせたままつぶやき、ユノの手を握る。 「嘘なんかじゃないんだ…おまえの幸せ…」と言うユノの言葉を遮り 「だから、勝手に僕の幸せ決めるな!って何回言わすんだよ、ユノヒョンは!」 「そうだったよな…悪かったよ…反省してるよ、それにもう絶対あんなの耐えられない ってわかったから」ユノは合わせたチャンミンの頭に唇をよせた。 「可哀想に。ヒョンは僕がいないと生きていけないんだね?」 「そうだよ、チャンミナ…生きていけないんだ… な?だからいいだろ?」 そう言って、ユノはまたチャンミンの服に手をかける。 「やだなぁ〜ヒョン、がっついて。僕はもっとこうしていたいのに」 「だって、おまえいったい何日…いや、我慢するよ。チャンミナのいうとおりに」 「フフ…しょうがないなぁ〜」そう言ってチャンミンがユノの服に手をかけた。 「ヒョンはじっとしてて」 「え?…チャンミナ 俺に動くなって?」 「そうだよ…今日は僕がユノヒョンをなかせてやる」 チャンミンはユノの服を脱がし始め、ニヤリと笑った。 「え… え… ちょっ… ちょっ チャンミナ!? 嘘だろ!? いや…チャンミナ…それ は…あの…無理だって」 「なんでだよ!なんで無理なんだよ!…ユノヒョン…誰にでも初めてはあるんだから… はい、目をとじて…」 チャンミンはユノの大きな胸をもみながら、くちびるを近づける。 「ギャハハハ…チャンミナ〜やめてくれ〜 こしょばい」 「ヒョン、違うだろ…それは感じてるんだろ?」そう言いながら、胸の突起を舌で弄ぶ。 「違うって!ギャハハハ…感じないってば!くすぐったい!くすぐったいってば!」 「ヒョン!黙って!笑わないで!ちゃんと感じなきゃ!」とユノを睨む。 つづけて体中を指でなぞられて、ユノは逃げ回る。 「ブハハハッ くすぐったい!やめてくれーギャハハハー」 舌を這わせても同じ反応のユノに、チャンミンは 「なんだ…つまらない…せっかくユノヒョンなかせてやろうと思ったのに」とがっくりした 「いつもないてるじゃん」というユノに 「嘘ばっかり!…いつも僕ばっかりで…なんか悔しい」 ユノはチャンミンの両頬をつねり、 「チャンミナが気づいてないだけだよ」軽くちびるを合わせた。 「そろそろ限界なんですけど…僕の可愛いお姫様…もう触れてもよろしいでしょうか?」 ユノはじっとチャンミンを見つめた。 「う〜ん」と指を唇に当てて、悩むそぶりで 「では、唇だけ許そう」とまるで本当のお姫様のように気高い雰囲気で答えた。 「ありがたき幸せ…」ユノはチャンミンの手の甲にキスをしてから、顔を近づけた。 続いた方が